[概要]
本学部では都市生活に関わる空間、商品・サービスを提供する立場からそのデザインやマネジメントを理解し、実践できる人材を育成する。その学習の導入口として、まずは都市生活を考える上での基礎的知識である都市の歴史、規模、機能と空間構造、農山村との対比について識り、都市での生活様式や空間、商品・サービスについて学ぶ。ついで、本学部の3つの専門領域である都市文化、都市経営、都市居住で教授する内容について広く概要を伝え、それを理解する。これにより、学生は本学部で学ぶための初歩的な基礎知識を身につけ、卒業までにどのような専門的知識が学習できるのかを理解し、自らの興味の対象を定めていく玄関口とする。
[オムニバス方式/全15回]
[平本一雄/3回] 都市生活を考える基礎知識について(都市の歴史、規模・都市の機能と空間構造、農山村との対比・都市の生活様式と空間、商品・サービス)
[小松史郎/4回] 都市文化について(芸術文化と文化遺産・消費文化と商業空間・都市の景観と空間演出・集客と都市観光)
[小林重敬/4回] 都市経営について(都市計画とまちづくり・都市の開発と不動産・まちの運営と都市行政・都市の政策、制度、法律)
[岩村和夫/4回] 都市居住について(居住環境の企画・居住空間のデザイン・建築の仕組み・住まいの政策、制度、法律)
[概要]
都市に住まう人にとっていつも愉しさが醸しだされ、訪れる人にとってその時々に楽しさを感じ取ることのできる精神的な愉楽を人々に与えうるのものが「都市の魅力」であり、都市ならではの広い意味での文化性である。ここでは都市生活概論の都市文化入門にて概略を学んだ芸術文化と文化遺産、消費文化と商業空間、都市の景観と空間演出、集客と都市観光について、豊富な事例を中心に具体的な解説を行い都市文化に関わる専門科目理解への導入口とする。
[オムニバス方式/全15回]
[小松史郎/8回] プロローグ:都市の魅力とは、文化芸術政策・文化活動プロデュース・文化施設・集客プロジェクト・都市観光・トラベルプランニング
エピローグ:都市間競争の時代:人々の交流と都市の創造力
[伊藤裕一/3回] ライフスタイル・感性市場・ブランド
[山根格/4回] 高感度店舗と商環境・都市の客間としてのホテル・美しい景観・街の空間演出
都市はその位置する場所、時間的な過程、文化・社会的な背景などによって様々な様相を呈している。
この講義においては都市文化や都市経営を学ぶためにまちを観る視点を学び、まちづくりについて専門的な学習を開始するに当たっての基礎的素養を身につける。具体的には、各国の風土や歴史を代表する都市や街を対象に、各々のまちの創られてきた過程、特徴となる文化、社会、都市空間や建築、新しい街づくりの動きなどについて学習する。
都市居住コースの入り口として、住居を観る初歩的な視点を学ぶとともに、住まいづくりに関する基礎的な素養を身につける。具体的には、まず世界各地の気候風土や歴史文化の違いが生み出した多様な住居形態をレビューするとともに、欧米等で近代・現代の生活・建築思想のもとに構想・実現されてきた代表的な住居様式についても学ぶ。それらの内容は、将来、住宅の計画・設計や営業・コーディネーションのための基礎的知識としても役立つものとする。
マーケティング・コンセプトの必要性を理解した後、マーケティング環境情報収集・分析によるマーケティング戦略策定の基本を理解する。そして、消費者行動心理の基礎を学習した後、ターゲット・マーケティング(STP)の3ステップ(市場細分化、標的セグメント選択、差別化/ポジショニング)の基礎を理解し、STP具現化のためのマーケティング・ミックス(製品施策、価格施策、流通施策、販売促進施策)策定の基本を学習する。マーケティング評価(監査)、組織についても概観する。花王、ジョンソン&ジョンソン等の消費財マーケティング、ブリティッシュ・エアウェイズ等のサービス・マーケティングの事例も織り交ぜ解りやすい講義とする。
将来、企業で活躍する社会人として必要とされる経営に関する知識として、社会生活の中での企業の役割、現代企業経営の仕組み、複雑で変化の速い環境への企業の適応、経営資源の効果的、効率的な運用などについて学ぶ。特に、経営戦略、イノベーションマネジメントなど根幹となる視点については、最先端の考え方も盛り込んだものとする。単なる理論的なものにとどまらず、具体的なケースを通じて学習し、学生が具体的なものを通じて経営と経営学を理解することを目指す。
本科目では、経営戦略に関する基本的な概念の把握と思考方法などについて学ぶ。
環境変化は、その変化のスピードがあまりにも速い。組織がこのような環境の中で、有効的・効果的に、しかも効率的に生き延びていくためには、資源を正しく用い、成員の心と行動を一つにまとめあげ、組織を成功に導く経営戦略が不可欠である。経営戦略には「良い戦略」と「悪い戦略」がある。したがって、組織を成功に導くには良い戦略とは何かを学ぶことは重要である。
本科目での具体的な内容は次の通りである。第一に、企業社会の成長の中で経営戦略論が生まれ、その成熟化の中で大きく発展してきた「戦略論の歴史」を学ぶ。第二に複数の代表的な戦略論について詳細に検討する。第三に戦略を構築する際の方法論を学ぶ。第四に戦略にかかわるケーススタディを通じて、現実の中での問題発見、問題解決、そして戦略構築のプロセスを学びたい。
経営の一領域を占める会計分野について全体の概要を述べるとともに、その入門から意義、活用方法などについて段階的に講義する。具体的には、実際の企業事例などをもとに会計の果たす役割を理解したうえ、会計の基本部分である「簿記」の手法と役割について説明する。次いで財務諸表の構造と意味を把握することで、財務諸表を「読み解く」ことができるようにする。最終的には簡単な事例分析をもとに経営分析の考え方についてまで概観していく。
都市社会の構成のされかたを学び、その新しい変化とそれがもたらしている事象を識り、今後の変化の方向を考える。
第一に都市社会に関する基礎的知識として、産業化がもたらした都市化の歴史や人口集積地である都市と対極としての農村、都市の規模や都市圏の形成など人口配置と都市との関係を学び、次いで、都市の空間構造(都心、郊外など)、社会構造(職業構造、所得階層など)、地域社会(町内会とコミュニティ)などの都市社会の構造を学ぶ。
第二に新しい変化としてのグローバル化とエスニシティ、少子高齢化・成熟化と家族構成、情報化と都市社会、地域の安全・安心と危機管理などについて理解する。
第三に、これらの変化に起因する事象としてのファッション風俗、オタク文化、エスニック文化などの現代都市風俗を識る。最後に、急速な変化の影響で社会がどのように変貌していくかについて考察する。
都市の経済活動は、その成り立ち、産業構造などの側面から大きな特徴を持っている。宿場町や門前町から始まり、産業立地により、港湾、工業地帯などの核として都市機能は成立した。その後サービス化が進む現代経済において、経済全体を理解する上でなお一層都市の経済を考察することは欠かせなくなっている。
本講義ではこの都市の経済をまず大きく歴史的、産業構造、産業立地の側面からひもとく。その上で全国に豊富な事例を求めて、具体的な都市経済の実態を理解してゆく。
くらしと環境が密接に関連していることを理解させるため、日常の生活や活動が地域や地球環境に及ぼす影響および周囲の環境から受ける影響を解説する。具体的には、ゴミの問題、エネルギー消費、シックハウス等を解説し、環境影響に配慮しつつ、快適・健康に暮らすための要件についての基礎知識を教える。さらに、持続可能な社会の概念を示し、その実現に有効な「環境マネジメント」「環境アセスメント」の概要を教える。
ヒトが暮らし、働き、憩う空間であるすまいやまちは、その要素が持つ形状、色彩、光、素材、温熱、音響、匂い等、様々な物理的条件で構成され、時間や気候、季節とともに常に変化する外的・内的条件に応答しながら、その環境に関わるヒトの心理に直接的、間接的な影響を与える。本科目では、空間における基礎的な心理学の知識や、空間知覚・認知にも触れ、空間デザインの素養を養う。
我が国は、少子高齢化の急速な進展に伴い、世界に類を見ない高齢社会を迎えつつある。この講義は、高齢者の意識やくらし方の変化を切り口として「空間」「商品・サービス」を企画するための着眼点を養うことを目的とする。少子高齢化の進展が、高齢者のくらし方及び我々の住まいや街にどのような影響を及ぼし始めているのかを基本的な視点として、背景となる人口の変化、行政の対応、明るい長寿社会づくりの動き、すまいづくり・街づくりへの影響、世界の状況など幅広い分野について学習する。
情報ネットワーク・インフラ、ブロードバンド・モバイル化、放送通信の融合、ユビキタス化等による情報産業の変化、企業・産業全体の内部変化、セキュリティ・プライバシー問題、情報ディバイド問題などについて最新の知識を伝え、社会の変化を学ばせ、次いで、これらを活用した都市運営、地域活動、建築や住環境の変化についての知識を教える。
今日では情報技術は我々の生活に深く浸透している。この講義では、情報社会の必須の文房具であるパーソナルコンピュータの仕組みと情報社会を支えるインフラである情報ネットワークの仕組みやその周辺知識について理解する。まず、本学のキャンパス内情報ネットワークシステムの利用法について理解する。次に、パーソナルコンピュータにおける、ハードウェアの基本構成要素と動作原理について、オペレーティングシステムやアプリケーションなどのソフトウェアの役割についてそれぞれ解説する。さらに、コンピュータと情報ネットワークを利用した情報の発信および共有の仕組みについて基礎的部分を解説する。
この講義は、演習編である「コンピュータ演習」と密接に連携しながら進めてゆく。
住宅と不動産の基本的な知識を解説するとともに、ビジネスの現場における問題に触れる。
家内工業的・生業的に建築されてきた住宅が、何故、工業化され、産業として拡大してきたのか、歴史的な沿革を辿り、現在の住宅ビジネスの問題と将来の展望を、具体的な企業活動の実情を学びながら理解する。不動産ビジネスに関しては、市場動向を説明し、賃貸業から、複合再開発・都市のマネジメント・都市経営業へと発展する住宅・不動産業界の現況と将来像を学習する。
デザインを学ぶ楽しさについてビジュアルに伝え、解説する。
デザインの学び方、デザインの進め方、デザインの基本ルールと道具(アナログ、デジタル)などについて、事例を挙げながら初心者に分かりやすく解説し、後に続く空間デザイン演習、デザイン・コンピューティングへスムーズに進むための心構えと必須の知識を伝え、デザインへの興味を喚起する。
都市、住宅、インテリア、生活関連の工業製品など私たちの身の回りの環境やモノは誰がどのように作るのか、そしてそれがどのようにして私たちのもとに届くのか、とい一連の流れの中で、デザインを具現化する方法や組織について学び、われわれの生活環境を広い視野で捉えて、バランスのとれた価値の高い住居・都市空間を構想企画し、その実現プロセスをうまくマネジメント(運営管理)していくことの重要性を理解させる。
デザインマネジメント(1)の概論に続き、この講義では具体的な事例を中心に、ケーススタディを通してデザインマネジメントの方法論を学ぶ。
世の中に溢れる商品は企業内にて「調査→分析→企画→デザイン→生産」という一連のプロセスを経て開発される。ケーススタディでデザインマネジメントへの理解を深めた上で、私たちの生活の中で馴染みの深いプロダクト(商品)をとりあげ、その開発の一連のフローを追いながら、デザインが担う役割や位置づけを理解し、それを全体運用するための様々な手法、考え方、役割等を小課題を通して理解する。
プロジェクトとは、特定の目的のために、限られたスケジュール、スタッフ、コストのもとで目的を達成しようとする業務のスタイルである。「プロジェクトマネジメント(1)」では、商品開発、建設事業を始めあらゆる分野に適応できるプロジェクトマネジメント(プロジェクト推進の方法)の枠組みをやさしい事例をもとに理解させ、簡単な演習を通してその方法を習得させる。
建築やまちづくりプロジェクトでは、投資家、開発者、設計者、施工者、地域住民、利用者、運営者など多くの関係者が様々に関わる。その中で、全体を見据えつつ、横断的統括的に業務をリードし、価値を創造しながら結論を導き出すプロジェクトマネジメント力が強く求められる。
文化施設や賑わい施設など身近な建築プロジェクトを例題に、企画開発の手法・目的と、効率的なプロジェクト運用のための 運営計画と組織構成、スケジュール、コストマネジメント、リスクや情報の管理などのPM手法の基礎的な内容を学んでいく。
この演習では、情報社会の必須の文房具として、パーソナルコンピュータの基本操作スキルを習得する。まず、ワープロソフトによる文章の作成、表計算ソフトの操作、プレゼンテーションソフトによるスライドの作成スキルを習得する。さらに、画像処理ソフト、グラフィック系ソフトウェアについての基礎的な操作も習得する。
この演習は、理論編である「コンピュータリテラシー」と密接に連携しながら進めてゆく。
(複数教員が同一内容担当)
大内孝子、水野谷悌子、末繁雄一
3DCAD基礎編: 3DCADの基本操作に習熟するために、単純な建物を例として、空間のモデリング法と図面表現・視覚的表現の基礎的スキルを習得する。
すべての建物情報を1つのファイルに収納できる新しいコンセプトで設計された3DCAD -ArchiCAD- を使用して、新世代3DCADの仕組みだけでなく、建物の成り立ちを理解する。
(複数教員が同一内容担当)
河村容治、水野谷悌子、末繁雄一
すまい編: 少し複雑ではあるが、システマティックで整然とした立体構成を持つ集合住宅を3DCADでモデリングを行い、Power Pointを用いたプレゼンテーションを意識した図面表現・視覚的表現を考える。空間デザイン演習(2)と連携するかたちで、集合住宅を対象に、標準タイプ住戸の建物空間、インテリアを計画し、次いで集合住宅1棟の計画を行い、成果をプレゼンテーションする。
(複数教員が同一内容担当)
河村容治、末繁雄一
まち(協働)編: 空間デザイン演習(3)と連携するかたちで、集合住宅や商業施設やコミュニティ施設を組み合わせた小規模な都市空間を3DCADによりPC内にモデリングし、次いで街並み景観を対象にVRによる視覚的表現法を習得する。
(複数教員が同一内容担当)
河村容治、末繁雄一
リサーチとは、なんらかの手段で新しく正しい情報を手に入れることによって、問題の本質を明らかにし、予想されるリスクを減らす手段である。
本演習では、科学的調査手法について入門レベルの一般知識を理解した上で、東京ディズニーランド(TDL)の観客ニーズ等の特定テーマに関する調査票を実際に設計し、それを学生が互いに回答しあい、それを集計したものを分析し、レポートを作成してもらい、そのプレゼンテーションすることを通じて、アンケート調査手法の設計や応用に関する実践的スキルを身につける。
(複数教員が共同担当)
川口和英、大内孝子
マーケティング・リサーチとは、「消費者の声を聞くこと」であり、マーケティング活動において企業の意思決定の段階で発生する問題に対し何らかの手段で新しい情報、正確な情報を手に入れる手段である。
本演習は、最初に講義形式でマーケティング・リサーチ手法について中級レベルの知識を理解した上で、受講する学生が小グループに分かれて、ディズニーランドのマーケティング戦略をケーススタディとして、定量手法であるアンケート調査と定性手法であるグループインタビュー調査等の具体的な設計を行うとともに、それを基にしたマーケティング戦略提案のプレゼンテーションにいたるまでのプロセスを疑似体験することを通じて、より実践的なリサーチ能力を身につけることを目的とする。
(複数教員が共同担当)
川口和英、大内孝子
空間デザイン演習(1)は、第一に将来どの分野に進んでも、都市や町の主要構成要素である建築を見る目を養うことが重要であり、建築の良し悪しを判断できる感性・能力を養うために名建築を数多く見せる。第二にCADが主流の時代であるが、デザインワークの基礎はハンドワークのドローイングにあり、手で思考することが大事である。ドローイングの基本である線の引き方、道具の使い方、スケッチ、模型制作、写真撮影など立体を表現するための基礎的なことを学習し、空間デザインスキルを身につける。
(複数教員が同一内容担当)
淺石優、川口英俊、水野谷悌子、矢田康順、Moureaux Emmanuelle
空間デザイン演習(1)を継続する形で演習と講義を平行して行う。引き続き、建築を見る目、建築の良し悪しを判断できる感性・能力を養うために、名建築を数多くスライドなどで見せる。
有名な集合住宅を見学し、図面化し模型をつくり、撮影することで建物の成り立ちや図面表現方法を学習・理解する。この学年の能力に見合った規模の集合住宅や小規模なオフィスを集合住宅に改修、インテリアデザインなどによって空間デザインスキルを習得する。
(複数教員が同一内容担当)
淺石優、山根格、川口英俊、矢田康順、Moureaux Emmanuelle
空間デザイン演習(3)は、一般建築と地区設計の空間構築スキルを身につけさせる。引き続き、名建築のスライドショーなどによって、建築を見る目、建築の良し悪しを判断できる感性・能力を養う。ここでは、講義「まちの観察」と連動させた教育とし、街区スケールの空間構成について実習を通して学習・理解し、建築計画へ結びつける。大学に近い自由が丘などの駅と周辺地区の人の流れ、場所のコンテクストなどを理解したうえで、駅周辺の商業ビルの立替え計画(複数の機能が複合した商業ビルやコミュニティ施設)の設計(図面・模型)をおこなう。
(複数教員が同一内容担当)
淺石優、山根格、川口英俊







































