[概要]
人口の大半が住む都市の居住環境は多くの課題を抱えている。その源は工業化を背景とする近代以降の都市化にある。本講義では、まず欧米の産業革命前後以降の流れを概観した上で、戦後日本における都市の居住環境の変遷を辿る。特に、戸建から超高層に至るまで、極めて多様で高密度な住居形態の混在が形成する現代日本の都市における居住環境の独特な態様を学ぶ。そして、地球環境時代における低炭素社会の新たな課題にも触れながら、人口の減少と高齢化が進行する日本社会の動向に即した都市の居住環境のあり方を展望する。
[オムニバス方式 全15回]
[岩村 和夫/11回] 主として国内外の歴史的経緯と事例について
[坊垣 和明/4回] 地球環境時代の居住環境に関する解説について
住まいの理念や形は場所と時代とともにある。その場所の歴史に育まれた住まいの原型は、その時代に国内外から発信される多様な出来事や文化や技術から大きな影響を受けて、空間や形のデザインは常に変化する。やがてその社会に広く受け入れられた普遍的な側面がその時代の様式として定着する。ここでは、そのような常態化されたすまいのデザインの背景と経緯と実態に触れるとともに、第一線で活躍する4人の建築家を招き、その思想や方法を学びながら、戦略的なマーケティングや身近な生活空間のデザインとの関係についても解説する。
住宅を計画する上で考える必要のある住まいのつくり方や計画理論を学習する。住宅を整備する上での計画理念や、そのつくり方、計画上のルールについて学ぶ。また、戸建住宅、集合住宅に分け、在来工法市場、工業化住宅市場のユーザーニーズの把握、計画・設計、部材生産、商品としての販売プロセスなどを学ぶ。木造や鉄筋コンクリートなど使い方や規模に応じて様々な構法があるが、住まい方、地域的な特性や使い方にあった戸建住宅、集合住宅など建築物の建て方・構法の基礎についても学ぶ。
機能不全に陥った建築を、どのような手法で再生し活性化するのか? それらデザイン、不動産、ビジネスモデル、コミュニティなどが総合的に組み合わされて実現する。この授業では、海外の先端事例、アートやメディアを駆使した事例、コミュニティと連動したモデルなど、具体的なケーススタディを使って、実践的は方法論を伝える。
まず、従来の西洋建築史のなかでも、ギリシャ、ローマ時代から現代に至る都市生活文化と住まいとの関わりの変遷を追いながら、欧米における代表的な建築・住宅の歴史に焦点を当てる。特に、産業革命以降の近代建築・住宅史に重点を置く。また、日本建築史に関しては、主として平安時代から現代に至る生活文化と住まいとの関わりの変遷を辿り、代表的な建築・住宅の歴史をレビューする。特に、江戸時代以降の建築・住宅史に焦点を合わせると同時に、東アジア地域の主な建築・住宅史にも触れる。
[概要]
日本の住まいの代表的な作り方として、「木造構法住宅」(前半)および「工業化住宅」(後半)を対比的に取り上げ、それぞれの市場とユーザーニーズの把握、計画・設計、部材生産・調達と製品化、商品としての販売の一連プロセス、そして、これらに関する生産システムや営業販売形態等について具体的に学ぶ。これを通して、将来、住宅の計画・設計に役立つのみならず、販売やコーディネーションに参考となる知識として身につけさせる。
[オムニバス方式/全15回]
[栗田 紀之/オリエンテーション+7回] 日本の住まいの伝統的な構法であり、いまだに圧倒的なシェアを維持する木造について、その初歩から体系的に学ぶ。特に、伝統木造と在来構法を対比させながら、歴史的な発展経緯に基づき、現代の日本における木造構法による住まいの生産・販売システム等に重点を置く。
[野溝 智彦/オリエンテーション+7回] 世界的に見ても稀な発展を見せ、戦後全国規模で普及した工業化住宅について、その初歩から体系的に学ぶ。特に、多様な構法をベースにした日本の工業化住宅の生産・流通・営業・販売システム等に重点を置き、商品としての住まいのマーケティングの実態にも触れる。
住宅の内部空間を構成する多様内装仕上げ材、家具什器、設備などの要素に関する基礎知識を体系的に理解するとともに、国内外の代表的なインテリアデザインの様式(和風、洋風)やグローバルなトレンドに関する背景、特徴、効果などを習得する。その上で、与条件を読み取り、解釈し、社会の中でのクライアント(施主)の要求する快適な住空間を満足させるために、色、形、質感、使い勝手、環境などに配慮したインテリアコーディネーションを学ぶ。簡単な演習を課すとともに優れた事例の見学を行う。
住まいの企画および、それをとりまく基礎的な事項を学習する。設計を進めるにあたってのプレデザイン・デザイン・ポストデザインの観点から行うべき調査、企画の方法論の基礎を学ぶ。また住居の設計を進めて行く上で必要となる基本的な技能、デザイン手法、企画論につき体系的に学ぶ。良好な居住環境を創出するための基礎となる考え方、企画論を学習する。実際に一定条件下での設計企画・課題をまとめ、設計にむけた前提条件としての企画を学ぶ。
住まいの企画を受け、デザイン段階における戸建住宅計画論の全体像を概説するとともに、諸外国と比較しながら我が国の戸建住宅の実態と特徴を明らかにする。特に、工法や供給方法の違いによる計画プロセスや商品化、販売プロセスにも触れ、戸建住宅市場の需給構造における具体的な住宅計画論を展開する。さらに、新築だけではなく、今後ますます重要性が高まる戸建の「住宅リフォーム」について実践的な取り組みに基づく計画手法をレビューする。
わが国をはじめとする先進諸国の大都市中心部での住まいはその大多数が集合住宅という形式をとっている。経済的要因から戸建て住宅が成立しないからである。本講義では長年このジャンルで実務経験を積んできた共感の携わった事例を中心に、集合住宅をめぐる様々な問題点を明らかにするとともに、その解決方法を探る。さらに今後の課題と方向性を明らかにする。
戸建て住宅も集合住宅もそれだけでは存在し得ない。これらが集合して一つのコミュニティを形成することが求められる。そのためには道路・上下水道・ガス・電気などのインフラの整備が必要であるとともに、景観整備、セキュリティ確保、交通アクセス整備なども要求される。さらに住民の資産である住居の価値を決めるのは、その立地する地域のエリア価値であるという観点からまちづくりの視点が最大重要課題となる。本講義では長年この分野での研究に携わってきた教官の成果を教授する。
現在、子どもの生活環境は、すまいや遊び場を含め大きく変化している。子どものための空間は、安全・危機管理が重要な課題であるが、同時に創造的な生活、活動の場が望まれる。この講義は、子どものための住まいや遊び場の課題や方策について解説するものである。コミュニケーション機能、ソフトウエア等について実態や課題を明らかにし、実際的な提案を検討する。
ユニバーサルデザイン(UD)とは年齢や性別、身体的能力に隔てなく、可能な限り全ての人に利用し易い製品や建築、都市環境のデザインである。身体の障害や高齢化は誰にでも起こり得る課題という認識に立ち、誰にとっても安全で使いやすいUDに関する理念、及び、住まいやまちづくりにおける子供から高齢者、そして障害の有る無しを問わない利用を考えた具体的な計画・設計技術の基礎を理解する。人体・人体動作を基礎とする寸法単位や建築の空間単位、身の回りのモノから都市空間デザインまで、広い視野をもって社会におけるUDの方法論を学ぶ。
急速に少子高齢化が進むなか、障害者・高齢者は地域社会での自立を促され、介護から介護を予防する方向へ政策が変更された。「高齢社会とくらし」および「ユニバーサルデザイン」の基礎的な科目内容を受け、これからの福祉住環境整備の考え方や政策、基本技術、障害のとらえ方、福祉用具の知識と活用法、およびバリアフリーを目的とした住宅リフォームの実践について学ぶ。講義内容は、福祉住環境コーディネーター2級検定試験対策レベルとする。
住宅が環境へ及ぼす影響を理解させることを目的として、住宅のライフサイクル(建設、運用、除却)で必要とするエネルギーや資源、廃棄物等の種類と量を解説し、環境影響の少ない作り方、使い方、解体方法、住まい方等を理解させ、具体の設計・計画への反映の要点を教える。また、各人が実際に使用したエネルギー量を調査・分析させ、エネルギー問題の重要性を実感させる。併せて、関連する法規や施策、社会動向を解説する。
住まいにおける音環境、熱環境、光・視環境、空気環境等の建築環境工学全般について、その基礎知識を習得させる。これらの環境が住まいの中でどのようにデザインされているか、また地域性や住まいの構造・形態がどのように影響しているか教え、さらにエコロジカルなデザインのための基礎知識や要素技術やその手法を修得させる。住宅のデザイン、インテリアのデザインの基礎となる知識であり、実際のデザインに役立つように具体的でわかりやすい内容とし、理解しやすく具体的手法等を体得させるために、各環境の体験や環境への配慮に優れた事例やエコロジカルなデザインを具体的に学び取らせる。
すまいには安全性・防火性などの基本的な性能に加えて、居住者の要求に応じて様々な性能が求められ、それらを客観的な数値・表現で評価・表示する必要がある。住宅の構造、材料、環境、外構などの各分野における客観的な性能評価手法(例えば、CASBEE、品確法、環境共生住宅認定基準等)の意義や役割をレビューし解説すると共に、簡単な事例に基づいて評価の実際を経験させる。
すまいの政策では、昭和41年度から八次・四十年にわたって、主として住宅の量的拡大を目的としていた、「住宅建設五カ年計画」と、平成18年6月8日に公布・施行された「住生活基本法」について解説する。すまいの法・制度では、すまいの建築に関する法律、すまいの建築に関する法律、宅地建物の取引に関する法律などを、実務に即して学習し、不動産ビジネス業界では不可欠な、宅地建物取引主任者資格試験へのガイダンスも行う。
適切な事例を取り上げ、建築の構成要素を包括的に関連付けることによって、建築の仕組みを何も知らない入学したての学生にわかり易く伝え、建築に興味を持たせる。建築タイプ、建築エレメント、構造システム、工法、空間のあり方、産業革命以降の建築のあり方などを概説し、これらを通じて建築のしくみを理解・学習する。
建築計画は、すべての建築分野の知識を包括・総合する技術である。変化する社会のなかで豊かな人間生活を実現させるために、生活と建築の対応関係を主要テーマとして、具体的な建築を通して、建築を計画し設計するための基礎的な知識と方法を修得する。
空間の基本寸法、平・断・立面計画・動線計画、コミュニティとプライバシー、建築と社会・環境との関係等の建築計画に関わる基本的なことを都市生活に関係する諸施設を通じて学習する。
建築一般構造の基本、すなわち架構原理と各種構法に関する概要を、建築構造の細部のおさまり等も含めて講述する。次に、建築構造物に作用する様々な荷重、外乱要因等について学び、それらに対する各構造部位の役割について明らかにする。そして、各自が製作した簡単な構造の載荷実験を通して、その力学的仕組みを体験的に理解させる。さらに、各種設計法及び建築構造物の主な分類と特色についてレビューし、その概要について教授する。
建築物を計画・設計する際、建築材料の種類、形態と寸法の選定如何で、そのでき映えは大きく異なる。建築材料の選択にあたっては、省資源化や廃棄物排出の抑制など社会的な要件についても考慮する必要がある。本講義では、木や石、鉄鋼やコンクリート、断熱材や防水材、仕上げ材等、各種建築材料の成り立ちや性質などの基礎知識を学習し、理解してもらうとともに、建築材料を建築に導入する場合(建築材料計画)の要点について解説を加える。また新素材や景観材料についても講義を行う。講義と並行して演習を課す。
環境保全、建築物の形態や構造強度、防火・避難や日常生活の安全など建築を設計・施工するに当たり、建築基準法だけでなく都市計画法や消防法などの関連法規を遵守する必要がある。ここでは、機能計画や規模計画など建築計画をする上で関係する建築基準法を中心に、単体規定、集団規定、関連法規など法規の基本事項について解説する。
建築法規用教材を中心に授業を進める。具体的に図や絵を見せながら解説し、演習を多く取り入れ分りやすい講義とする。








































