

皆さん方も子どもの頃、遊び場で泥んこになるまで遊んだ思い出がきっとあることでしょう。近年、子どもの遊び場をめぐる状況が大きく変化しており、新しい時代に対応した遊び場施設の検討が急務です。モータリゼーション(車社会)の進展により路地や空地などの遊び場が喪失したり、子供が内遊び傾向へシフトし、屋外での活動が減少しています。また、子どもを巻き込んだ事件の頻発など、遊び場を取り巻く環境が安全性確保の面で危機的状況にあり、魅力ある安全な「遊び場」が必要なこと等が明らかになってきました。
ここでは、私の計画した「こどもの国おとぎの広場」についてご紹介します。「遊び場研究班」というチームで、安全で創造的な遊び場環境を構築するため、横浜こどもの国開園40周年事業の一貫の中で、「おとぎの広場(3000m²)」(平成18年3月4日に竣工)を設計・企画をする機会を得ました。企画から設計、施工にまで密着したプロジェクトとなりました。場所は横浜こどもの国の中央部白鳥池に隣接した位置にあります。
ここでは、地域の子どもにいかに安全に楽しく遊んでもらえるかを考えながら、オリジナルの遊具やアイディアを入れながら、子育て支援、マネジメントに関する先駆的モデルプランとなることを目指し、学生の皆さんの夢も盛り込むことも試みました。
「おとぎの広場」の企画および設計をケーススタディとし、「遊び場」を構築するうえでの創造性と安全性を備えた計画のあるべき方向性、学生参画を通した教育プログラムとリンクした社会的貢献のあり方、その広域的支援策の検討について考えながら、この「おとぎの広場」のデザインをめざしました。広場の中にはビオトープもあり、自然に親しむことのできる環境共生型でもあるユニークな設計になっています。自分の計画した「遊び場」で多くの子ども達が家族といっしょに遊んでくれている姿を見るのはとても楽しい気持ちにさせてくれます。季節の花々も美しく、機会ありましたら、こどもの国で遊んでみてください。
早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻修了。博士(工学)。技術士(建設部門:都市及び地方計画)。
三菱総合研究所研究員、鎌倉女子大学准教授を経て現職。
専門分野は都市開発・地域計画・建築計画・住居学・集客施設・地球環境問題・社会資本論他。民間シンクタンクで地域開発や都市計画のコンサルティングに関わり、多くのプロジェクトや調査・研究を実施。鎌倉市まちづくり審議会委員、鎌倉市環境審議会委員、鎌倉市行政評価アドバイザー、鎌倉放課後こども教室検討委員会委員長、沖縄県国際学術研究交流拠点整備調査委員会委員等を歴任。
著書:「環境スペシャリストをめざす」(東京教育情報センター)、「ごみから考えよう都市環境」(技報堂出版)、「社会資本整備と政策評価」(山海堂)、「新時代の公共投資へのシフト」(技報堂出版)、「公共事業」(ぎょうせい)、「集客の科学」(技報堂出版)など。

- 住まいのつくり方、住まいの企画、都市景観デザイン、子どもの環境、リサーチ演習(1)・(2)













































