先生と話そ TOSHISEI CROSS TALK

与えられた機会に、思いっきり挑めるか
大事なのは、やりきる意思

*本ページ記載の情報は2023年11月取材時点のものです。

新井
私は元々、デベロッパーに就職したいと思ってたんです。そしたら太田先生がいらっしゃって、デベロッパーで14年間働かれていた経歴だったり、これからどういうことをやっていくかのお話を聞いて、自分の将来に直結しそうだなって。そう思ってこのゼミに入りました。
太田
僕はデベロッパーとして都市開発に関わってきたので、研究室でもそうした都市開発プロジェクトを題材にしてます。ある土地に何をつくったらいいかを企画して、実際に、私の知り合いのデベロッパーへ提案するようなことですね。
廣井
自分も最初、研究の内容に興味を持って、太田先生と面談してるうちにすごい気さくな人で、
太田
いいねいいね、もっと言っていいよ笑

廣井
それで太田研で勉強したいなと思って入りました笑
ただ入ってみたら相当大変で。3年生の時は都市開発のプロジェクトに関わっていたんですけど、春休みに入ってもやってました。市場分析をしたり、その土地にどういう意味があってどういうアプローチをしたらいいか提案するんですけど、土地の面積がちょっとでもずれちゃうと収支の計算も崩れちゃう。何度も何度も確認して、計算し直して。
太田
自由度の高い研究室なので経過は任せているんですが、仕上がったものを見てこれはよくやったなと思いました。提案先のデベロッパーの人たちも興味を示してくれて、本気でフィードバックしてくれていて。そういう評価をもらえるというのは、頑張った証だと思います。なかなか面白いものになってました。
廣井
わ、すごい嬉しい笑

太田
新井さんは今、不動産デベロッパーとの共同研究で、シェアオフィスやコワーキングスペースを対象として、今後のオフィスのあり方を研究しているよね。
新井
コロナ後のシェアオフィスやコワーキングスペースがどういった使われ方をしてるのか、どんな働き方の変化があったのか研究しています。授業で扱ってきた調べ物とは違って、本当の会社を巻き込んで調査をするので、これが社会的意義を見出すためには自分がしっかり研究しなきゃいけないっていう責任がありますよね。太田先生にいっぱい質問しながら。
廣井
僕も夜中の2時とか3時でも遠慮なくメール送ってます...笑
新井
大学教授っぽくないですよね。面倒見が良くて、気さくに話しかけられる、いい意味で固くないですよね。いい意味で!

廣井
先生にはいろんな経験をさせてもらってることにめちゃくちゃ感謝していて。アジア不動産学会っていう香港で開催された学会で、カタコトの英語で頑張って発表をして、海外の方から直接フィードバックをいただけて。
太田
実は私、聞けてないんですけどね笑
私も学会で自分の発表があって時間がかぶっちゃってたんです。でも一緒に参加されていた先生がしっかりやってたよと。
廣井
1-2年生の頃はコロナで全然大学にも行ってなくて、そんな中で3年生になって就活の時期が始まって。そしたら本当に何も話すことがない。自分でどういう未来を考えるかもあやふやというか。そういう状況の中でこういう機会を与えていただけるのはすごい嬉しいことでした。最近では、太田先生の紹介で外資系の総合不動産会社で4ヶ月ほどインターンシップもやれています。
太田
やらせるみたいなのはできないですけど、機会の提供はできます。それをなんとかしてやりたい!っていうやる気のある学生が揃ってますよね。
新井
今まで社会に出る機会が全くなかったので、やっと大学生らしいことができてる!っていうのはあります。一方で、太田先生の名前を借りてやらせてもらってるのでやらかしちゃいけない!って気持ちもあります笑
太田
失敗してもいいかな。致命的にはならないようには見てるので。それよりも、やりたいと思ったことをちゃんとやりきれる意思があるかどうか。そこに尽きますよね。