先生と話そ TOSHISEI CROSS TALK

その街のもつ色んな顔をオーバーラップ
すべてに通じる環境プランニングだから出来ること

*本ページ記載の情報は2023年11月取材時点のものです。

斉藤
今年の3年生はプロジェクト演習だけでもすごい大変なんですけど、それに加えてコンペにも参加していてね。
杉本
「大学生観光まちづくりコンテスト」という福島の復興をテーマにしたコンペに参加しました。
斉藤
全国で100チーム以上がエントリーした中から最後の11チームに選ばれて、本選まで残ってね。泊まりがけのフィールドワークもやって、土日も集まって研究して、最後までやりきって。教員から見てもすごいなと。
杉本
1-2年生の間にCADだったりリサーチだったり、本当にいろんなことをやってきたので、それが他の大学にどれくらい通用するのかを知りたくて参加しました。

井上
福島県の楢葉町を対象エリアに選んだんですけど、最初は別の場所にしようと決めてめっちゃ調べてたのに、やっぱり楢葉町がいいじゃんってギリギリで変えたりとかして。
杉本
現地にも2回行ったよね。
斉藤
うちの研究室は外の空間の環境デザインを扱っていて、心地よさとか明るさとか。定量的なデータも集めますし、お寺とか公園とか、そのまちにどんな文化的なアセットがあるかも調べる。地図にこうしたデータをどんどん入れて重ねていくと、そのまちの特徴が浮かび上がってくる。そういうことをするんですよね。
井上
実際まちを歩いてる時って、ここはすごい静かだな、ここはうるさいなって感じますけど、いざ数値を打ち込んでみたら静かだと思ってたところがデータではちょっとにぎやかだったりして。データと実際の感じを照らし合わせると意外と違う。2年生の時に斉藤先生の授業でそれを体感して面白いなって思って。それで僕は研究室に入りました。

杉本
私は入学した最初は、照明に興味があって。でも照明自体のデザインやインテリアについて学びたいというより、照明によって眠たくなったりするじゃないですか。そういう明るさ自体、照明の効果とか、デザインじゃないところに惹かれてこの研究室にきました。
斉藤
何となく感じ取っている雰囲気みたいなものを、じゃあなんでこういう雰囲気になるのかな?っていうのを知りたいんだ。
杉本
そうです。先生の授業でやって、こういうことが出来るんだって。
斉藤
おお、やったね。「住まいと環境」っていう授業ね。建築環境工学だね。
井上
1-2年生の時にやった講義や演習が今、役に立ってるのは結構ありますね。ぜんぶつながってくるというか。

杉本
課題も多くて大変だったけど、自分は意外とこんなことできたんだとか。ものを作る細かい作業よりも、経営とかそっち側の方が得意なんだとか。幅広く知れるのはすごい良かったなって。
斉藤
自分の専門以外のことは学生たちの方が詳しいことも多いですよね。そういう意味で、みんなから学ぶこともたくさんありますね。
井上
僕は環境以外にコミュニティにも興味があって。コミュニティと今やってる環境を合わせられるような何かをどうしてもやってみたいんですよね。
斉藤
すぐ近くにコミュニティの先生や、マーケティングの先生がいるわけで。彼らと何か一緒にできたらと思いますね。環境の話はぜったいくっついてくるはずなんで。お互いの得意なことを活かして、オーバーラップが出来ればもっと楽しくなるな。