2020年

2020.11.07

学生による研究室紹介2(エリアマネジメント研究室)

都市生活学部には19の研究室があります。3年生から各研究室に配属になります。各研究室配属の学生から研究室を紹介してもらいます。第2回は「エリアマネジメント研究室」です。

 

■研究室の概要 ~その地域らしさを向上させるための手法の研究

本研究室では、都市を実際に歩いて調査し、その地域の魅力や価値を向上させるためには、どのような空間が必要なのかどのような活用の仕方が効果的なのか考え、そのための計画やマネジメント(エリアマネジメント)を学ぶ研究室です。

 

都市には地域ごとに様々な特色があり、その地域ごとに、マネジメントの手法は異なります。本研究室では「学生らしい目線」を大切にし、まちを歩き回り、魅力や特性を向上させるための企画を企業のみならず、行政の方にも考案する活動を行っています。

 

指導教員である坂井先生は米国にてランドスケープを勉強したのち、英国にて博士号を取得しています。そして現在は、多くの行政と関わりを持っています。研究活動では学生の意見を尊重してくださるのはもちろんのこと、さらに良い企画にするためには何が必要か細かく指導してくださいます。そのため、企業や行政の方への発表の際にも意義のある評価を頂け、大きな達成感を得ることができます。卒業された先輩方は、都市開発に関わる不動産の運営や管理、建築系の就職が多いですが、最近は公務員を目指す学生もいます。

 

■研究室の取り組み  ~学生目線でのまちづくり提案

研究室では学生目線でのまちづくり提案として、「三軒茶屋プロジェクト」や「浜松町プロジェクト」を行ってきました。

 

「三軒茶屋プロジェクト」では、三軒茶屋駅周辺にある既存の公共空間や公共施設の利活用を目的としたイベント提案や空間提案を世田谷区役所の関係者の方々に対して行いました。出会いや交流の空間を創出するため、実際に世田谷区の方からお話を伺ったうえで、現状や課題を分析し、都市空間としての新たな在り方について考えました。

 

「浜松町プロジェクト」では、浜松町駅周辺再開発関係の民間企業の方々に対して、新たな魅力を発掘しブランディングに寄与するイベント提案を行いました。歴史が古く交通の結節点でもある浜松町駅周辺の地域特性を活かしながら、新たなイメージをかたちづくるイベントとは何かを考え、オリジナリティ溢れる提案を行えるよう努力しました。

 

また浜松町駅周辺の関係者による情報発信である「浜松町ニュース」(3回発行/1年)の1回分を担当し、浜松町駅周辺の魅力を探り、エリアのブランディングに繋がるような特集記事も作成しました。

 

学生目線でのまちづくり提案は、行政や企業の方々から、意見をいただける貴重な機会でもあるため、自分自身の考え方や視野が広がり、とても意義のある取り組みとなりました。

 

 

 浜松町プロジェクトにおいて企業の方々に企画をプレゼンテーション

 

 

浜松町プロジェクトで実際に考案した企画の一例